テクノロジーの発達により個人による映像編集がどんどん手軽になっていく現在、映像カルチャーは東京アートシーンのなかでも最も刺激的に進化を続けるフィールドではないだろうか。作家たちは軽快かつ知的に独自の世界観を表現し、また彼らの突出した技術は世界中の注目を集めている。本展覧会では、映画、ストリート、クラブ、アート、グラフィックス、アニメーションなど、今までは同一の場所で見ることのできなかった幅広いジャンルの作品を集めることにより、現在進行形の映像カルチャーをあますところなく体験できるよう企画された。
 質感の異なる作品それぞれの表現を生かすためには、映画館でも美術館でもテレビでもクラブでもない、まったく新しい映像体験を可能にする空間が必要だった。URBANLENZ展ではまず、作品が最高のクオリティで上映されるよう、高品質の映像/音響システムを用意した。更に、従来のメディアに留まらない作品群を発表するのに適した場所の提案として、四面を巨大な半透明スクリーンで囲んだ「Vroom」を設置、その周囲には生きた芝生を敷き詰めて、来場者各自が「Vroom」の中からも外からも自由なスタイルで映像を体験できるように空間を構成した。